あなたの骨は大丈夫ですか?骨粗鬆症(骨粗しょう症)について
骨が構造的にもろくなって、骨折しやすくなった状態を「骨粗鬆症」といいます。自覚症状はほとんどなく、症状が進行するにつれて背中や腰が痛くなったり、曲がったりして身長が低くなります。
骨粗鬆症とは、骨形成と骨吸収のバランスが崩れ、骨がスカスカになってきます。骨に“ス”が入った状態を骨粗鬆症といいます。
圧倒的に女性に多く、女性では閉経後のホルモンバランスの崩れによって起こってきます。
また過度のダイエット、他の病気や薬剤によって骨粗鬆症になることもあります。
骨粗鬆症の人は骨折しやすい
骨粗鬆症になると骨がもろくなり骨折しやすくなります。
グシャとポキッと骨折し、特に大腿骨頸部骨折(太ももの付け根)は、入院・手術が必要で、5人に一人は寝たきりになっています。
しりもちをついて、転倒して太ももの付け根の骨折(大腿骨頚部骨折)、重いものを持ち上げた時に骨折(胸椎・腰椎圧迫骨折)、転んで手をついて骨折(上の付け根;上腕骨骨頭下骨折、手首;橈骨遠位端骨折)等です。寝たきりの発生原因の13.6%が骨折転倒です。
強い骨をつくるには?
骨を丈夫にし、骨粗鬆症を予防・治療するために、次のことを心がけましょう!
- カルシウムを十分にとりましょう!またカルシュウムの吸収をよくするためにビタミンD3も努めてとるようにしましょう。
- 適度の運動をしましょう!運度は、骨に適度な負担がかかりカルシュウムを骨に取り込み、骨を強くします。
一日30分 2㎞位の散歩、週2回 30分位 水泳、水中歩行、その他体操等、適度の運動が必要です。 - 日光浴をしましょう!紫外線はカルシュウムの腸からのビタミンD3の産生等を高めます。
- 禁煙しアルコールは控えめに。
骨粗鬆症に治療薬について
骨吸収を抑える
- 女性ホルモン製剤
閉経とともに不足する女性ホルモンを薬で補充することにより、骨を壊す細胞の働きを抑えます。 - ビスホスホネート製剤
骨を壊す細胞の働きを抑えます。 - カルシトニン製剤
骨を壊す働きを抑え、骨量の減少を抑え、胸椎・腰椎圧迫骨折に伴う背中や腰の痛みを和らげます。 - イプリフラボン製剤
骨を壊す働きを抑え、骨を作る働きを促進します。
骨形成を助ける
- ビタミンK2製剤
骨を壊す働きを抑えると同時に、骨を作る働きを促します。
骨吸収と骨形成を調節する
- カルシウム製剤
食事からカルシウムが十分に摂取出来ない場合、長期に服用すれば骨量減少の防止になります。 - ビタミンD3製剤
腸からのカルシウムの吸収を促し、骨を作る働きを助けます。 - フォルテオR皮下注キット600μg
骨折の危険性の高い骨粗鬆症に使う。